JAPAN VINTAGE
2021.01.14
その甘くて魅惑的な、安くて良い物を手に入れたい人が群がる蜂蜜のような・・・・


そもそも何故今、70年代80年代日本で作られたエレキギターをJAPAN VINTAGE
としてもてはやされているのか。

それは物凄く単純明快な理由でして、70年代80年代は、世界で最も質の高い日本人の労働力を、先進国で一番安価に使えた、極めて恵まれた生産環境にあったと言えます。
安価で質の高い労働力こそが最大のJAPAN VINTAGEの武器です。だからあれほど安価にギターを生産できたと。
その価値を、当時は誰も解ってなかったのです。時間が過ぎて初めてみんなが(私を含めて)知ったことで価格が高騰しつつある、現在では得ることのできない超高コスパ製品。これこそがJAPAN VINTAGEだと言えます。
※殆どはコピーギターなんですけど。(ここは後に※コピーギターに関して、書いておきます)

もう一つは、ギター雑誌の会社が特集組んで各メーカーの情報を集めてJAPAN VINTAGEムックを出版したからと思われます。

当時の楽器生産は主に長野県で行われておりましたが、この当時の長野県辺りのパートのおばちゃんの時給は70年代で400円台、80年代でも600円以下だったと思います。

こんな低賃金ですら、今みたいに注意すると明日から会社来ないようなパートさんは殆ど居ませんでした。現在とは異なり、毎日大量の楽器を流れ作業で製造しているもんだから、初心者もあっという間に技術を身に着け仕事ができるようになります。
材木の価格も現在の1/5以下ですかねえ。材木の価格は調べてないので知りません。

だから、現在とは比較にならない、量産平均的高品質な物が多数製造できた訳です。
その中には、当然ながら当たりハズレがあります。あくまで工業製品量産品ですからね。


※コピーギターに関して
当時、これらのフェンダー、ギブソンのコピーギターを作っていた技術トップの人達は、現在、自分で工房経営してオリジナルを作りたがる。オリジナルじゃなきゃダメだという。まあ、気持ちも解ります。

しかし、じゃあバイオリンはどうでしょう?
ワタシはクラシック楽器専門じゃないので詳しくは知りませんが、素人目にお茶の水の下倉バイオリンに並んでる楽器見て、遠目に見たら(ここ重要!!)どれも全部同じじゃありませんか?
結局バイオリンが現在のスタイルに落ち着いたのは、演奏性、音色、音響的特性、長年かけて一番使い易いからあの形に落ち着いたんだと思います。オリジナルのピアノを作る、という人もあまり居ないと思うんですよね。

エレキギターもそろそろ、クラシック楽器のようにそのスタイルが確立されつつあるのではないでしょうか。
ストラトスタイル、レスポールスタイル、テレキャスタースタイル、335スタイル、概ねここら辺は殿堂入りして、エレキギター四天王モデル、として、コピーモデルとは言わずその派生で良いんじゃないですかねえ。ギブソンさんもフェンダーさんもそこら辺、固いこと言わずに王者としてドーンと構えてくれるとありがたいと勝手に思ってます。ええ(笑)
ここら辺割り切ってるのがmomoseギターなんかじゃないかなあと、個人的に思ったりするのですが。
コメント一覧
コメント投稿

名前

URL(任意、無しでOKですの)

コメント

- CafeNote -