aura stingray 105 standard & MUSES 02D
2021.04.17


先日OPA2604を引き抜いてしまい、心臓が無い抜け殻アンプになってしまったので、代わりのオペアンプを検討する。

そもそもこのアンプは定価が15万円で確か、デフォルトでは5532が入っていたので、まあ100円のオペアンプです。それを800円のOPA2604に変えた時は感動したもんです。しかし、実際の中身を見た所、国産の90年代のアンプで言えば6万円位のモデルのレベルでして・・・・恐らく、当時AURAからB&W日本代理店が権利買ったかして、日本製の部品で組み立てたライセンス生産品がこれなのではないかと思います。

とてもMUSES 01D(3400円)を入れるようなレベルの物ではありません。
ましてや、MUSES 01Dは電気を沢山消費して良い音出す物量型のようで、100円のオペアンプ使ってたアンプじゃとてもドライブできないような予感がします。

ですが・・・、コンシューマー向けにチューンしたMUSES 02Dと言うのがあるじゃないですか。こちらは低電圧で動くようで、



じゃーん。買ってしまいました(笑)
秋月で税込み3400円×2 6800円です。
買ってしまいましたが、正直、アンプはディスクリート派のワタシは3400円のオペアンプには懐疑的です。
800円のopa2604との差どんだけあるかねえ?


早速差し込んで、ZARDのCDかけてみます。



スピーカーはKENWOOD LSF-555
https://audio-heritage.jp/TRIO-KENWOOD/speaker/lsf-555.html

うお、これは・・・・凄い制動力だ。頑丈なアルミバッフルのLFS-555ががっちり鳴って駆動されている。ネットワークが悲鳴上げているのが解る。

これはもしかして・・・B&W CDM1 NTを鳴らしてみる。
このモデルは、当時JVCマスタリングセンター(ビクター)の別宮環先生もモニターに使ってた物です。

うお~~~~~~~~こりゃスゲ~~~!!!



写真の通りテキトーな配置な上、2m近く左右離れた配置なのに、60HZ位まで何事も無く出てしかも歪みもなく、タイトに切れのある低音が出て、センターのボーカルがトンデモナイ瑞々しい音で鳴っております。B&Wはセッティングがシビアで難しいと20数年前は言われておりましたが、こんなクソセッティングで凄い音出てます。

最近の音源ということで、八十八ヶ所巡礼と大森靖子も流してみると、
いやいやいや全然行けるよこれ~!!
どうしてもダメなのが歪み系バンド。歪みの汚さがどうにも許せない音に。
音に隙間が無いので、歪みの音が嫌がらせに聞こえてしまうんですよね。

24bit96khzでワタシが録音した生オケ生ピアノのDVD-audio流してみると、これまた凄い立体感。
凄いのですが、B&W CDM1 NTは当時このモデルから、上位機種のノーチラスツイーターを搭載するようになり、やはりウーハーが負けてしまっています(サザンサウンドでは旧型をモニターに使ってた経緯あり)。エージングで良くなるという話をちらほら見ますがそれは嘘で、エージングされるのは自分の耳です笑

そこで、禁断のツイーターティッシュをやってみる。



90年代レコーディングスタジオでNS-10M STUDIOの高音域が煩い時に流行っていたティッシュ吸音笑

おおお~。丁度良いわwwwしかしこれ確かツイーター、ウーハーが別個のデュアルネットワークだったと思うので、改造して高性能アッテネーター入れても良いかもしれないなあ。

まずは見た目がちょっと汚らしいので、今後ストッキングの切れ端に交換する予定。

対して全然ダメなのが、pioneer s-55 twin sd
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/speaker/s-55twinsd.html

超小型ユニット2個のデュアルドライブのヴァーチャル同軸のため、低音がボコボコにされて高音域が全然出ません。このスピーカーはやはりそこそこの国産アンプが丁度良くセッティングされてます。

正直な話、aura stingray 105 standardでじゃじゃ馬B&W CDM1 NTがまともにドライブできるようになるとは思いもしませんでした。
一日じっくり聴いてみましたが、sansui 907 l-extraよりも低音の制動も上手くできているようで、プリアンプ、パワーアンプを分離することの伝送ロスまで考慮したら、時代はオペアンプなのかもしれません。
まだ大型のスピーカーを鳴らしていないので結論は早いんですが。


しかし・・・これケトナーのギターアンプに入れてみたいよう~~~~~~ww
伝説のオペアンプ BB(Burr-Brown)OPA2604 その2
2021.04.13
さて、前回auraのアンプから取り外したopa2604、ステレオなのでもう一つあるんですよね。

はい・・・・次に何やるかもうお分かりの方も多いかと思いますが、

Nu:Tekt OD-Sに付けてみたい。最新のテクノロジーで製造された最新鋭の真空管との組み合わせ。



早速やってみたのですが、これが・・・・
美味しくない!!

op275の時はワイドレンジで現代風ジャリパンサウンドが気持ち良かったのに、ミドルが妙に強調され、低音がスカスカ。

う~ん・・・これは想定外だった。音を上から下まで雰囲気で表現すると、土偶みたいな体形。



但し、TONEの定数はこれとピッタリ合ってます。op275や元に付いてるTL072よりもピタッとフィットしてます。これは不思議です。

いや~なんでも合うかと思ったけど結構オペアンプって用途選ぶのねえ。

音の傾向に合わせて選択しないとダメみたいですね。
伝説のオペアンプ BB(Burr-Brown)OPA2604
2021.04.12
伝説ってほどじゃあないんですが、現在ヤフオクに出品されているOPA2604の95%以上が偽物だそうで、既に伝説なのかもしれない。実は、昨年秋葉原の有名部品屋さんに行ったらopa2604が空になっていて在庫無いか聞いたら、在庫あるのですけど偽物かもしれないんですよ~・・・と。だから商品引っ込めちゃったんですって。私が音楽やギターから遠ざかっていた間、opa2604が絶版になっていたことをここで知ります。
ここ2年位の間に店舗で購入された物含め、、レビューされている物は偽物の情報かもしれないので、あてになりません。



先日Hughes&Kettner TUBE20のオペアンプをOP275に交換した際に故障したのですが、どうやらパワー管が寿命だったようで、交換しました。
しかし、OP275にしたとたん、ワイドレンジで高音域が出てるにも関わらず抜けが悪い、という残念な結果になり、ここはどうしてもBB OPA2604を試してみたい。

実はあるのです我が家には。6年前にオーディオ用アンプ、AURA stingray 105に下駄を装着して忍ばせてある本物・・・・



貴重なブツなので丁寧に取り外し、本日Hughes&Kettner TUBE20に取り付けてみました。

するとどうでしょう?おおおおおお~~~~~おおおおおお~~~!!
なんと気持ちの良い音が出るのでしょう。
水を得た魚のように、瑞々しいミドルとタイトな低音、抜けの良い高音、正に、THE、レスポールという王道のサウンドが出ているじゃないですか(ギターは偽物だけど笑)。

元々、このアンプの改造の方向性としては、Custom Audio Amplifiers 3+SE & VHT G2100

https://www.hybridguitars.com/item.php?code=3033 恐らく当時80万円位したと思う。
とか
https://key-shinsaibashi-rig.theblog.me/posts/2379601

の音を目標に改造してきたのですが、かなり近い所まで来れたのではないかと思います。
このアンプの組み合わせのレコーディングは、10年間やってきたので完全に頭に入っています。

Hughes&Kettner TUBE20の、コスト的な限界まで引き出せたと思います。

オペアンプ、BB(バーブラウン Burr-Brown)名前が良いですよね。



オークの樽を焦がしてスモーキーなシングルモルトウイスキーを熟成させているかのような、通なおっさん好みの。
TIなんてテキサスの安物バーボンでも食らってろこのモロコシ野郎wとか言いたくなっちゃうじゃん(単なるイメージ妄想です)BBはTI傘下に下っちゃったけどさあ。

OPA2604というのは、現在のオペアンプからすると全然高性能ではないのですが、ミドル帯域に特徴があり、ボーカル、リード楽器、などが特に瑞々しく鳴る傾向があります。オーディオアンプで使うよりか、エレキギターで使うと本領発揮できる物なのかもしれません。そもそもオペアンプは、ローノイズ、低歪みを追及している物で、歪ませて気持ち良い音を追求するようなクレイジーなことをしているのは、恐らくエレキギター業界だけだと思います。


もう偽物しか残っていない現在、エレキ業界にはやはりこのオペアンプは必要です。再生産を強く望みます。楽器には必要です。TIさん、是非作ってくれませんかね。

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