Bacchus T-HOLLOW ハンドメイドシリーズの特注品
2020.03.17




このギターは昨年中古で購入したのですが、かっこいいんだけどイマイチ音が気にいらず倉庫に放ってらかしにしておりました(笑)
本当はフェンダーの69年、72年の本物シンラインが欲しかったのですが、そろそろセミビンテージ価格で結構な高嶺の花になっており、何しろ本家シンラインにはメープル指板しか無いので私には弾けません。

フェンダージャパンの古いの買ってネックをテレキャスターから取り外してニコイチしてみようか・・・とも思ったのですが、現行のとオリジナルは音が全然違うらしい。それと、シンラインのピックアップは取り付けネジの穴の位置が全然違う専用設計だったのです。

オリジナルのシンラインは、ギブソンPAFを作った、セスラバー大先生が設計されたワイドレンジハムバッカーという、ピックアップで、クニフェ、という現在では使用されていない磁石を使用していて、1~3弦と4~6弦でそれぞれ異なるポジションで独立コイルで音を拾う設計になっているそうな。
これはプレシジョンベースのフロントピックアップと同じような構造で、あの独特なパキットしながらもホローボディによる奥行のある音が出ているようです。

そんなことも知らずに、Bacchus T-HOLLOWでなんとかなるだろう、と思ったのが間違いで、このギターはフロントの音が大分暗く重く、リアのピックアップのシングルは明るく、ブレンドした時にもなじまないのです。

さて回路ふたを開けてみます。



ビンテージタイプのケーブルで配線されて、ボリュームはCTS 250KΩ、
コンデンサは今ではプレミアが付いて高値で取引されている東一電機 TOICHI TONE FACTORY Vitamin-Q(ヤフオク相場7500円)が入ってます。
トーンの部品は先日生産止めちゃった250KΩ国産コイルタップ付き。
ホント妥協無く見えない所に良い部品使ってる、バッカスというメーカーの良心姿勢が表れてます。


このギターの問題は、ボリュームが250kΩでフロントピックアップがハムバッカーなので、低音が出すぎて音が”もこもこ”してしまう点です。
ピックアップ自体は良いと思います。(レスポールに移植したいレベルで笑)
ボリュームポットを500kΩにしたらフロントはスッキリするのですが、フロントリアミックス時に恐らくリアがキンキンしてしまいそうなので、フロントを交換しようと探してみます。


見つけたのはLINDY FRALIN P92 Set Nickel Cover。



これはハムバッカーサイズでそのまま差し替え可能のようで、しかも
fender純正と同じ1~3弦と4~6弦を分けているタイプ。しかし2個セットで
サウンドハウスですら38,280円もするのでちょっと手出しにくい。
しかもオフィシャルの音聴いてみたら、ちょっとパワーが有りすぎる感じ。

さて考える・・・お、P-90はどうだろう?
と調べた所、p-90はハムバッカーとサイズが違う独自の設計だそうで
これは使えない。


各ピックアップの大きさを比較したサイトを見つけましたのでこちらを参照に
    
    http://pop-guitars.com/brog/?p=1361

P-90の仕様の他社製品なんか無いかなあ~と調べた所
ありましたありました。

SEYMOUR DUNCAN SPH90-1n Phat Cat サウンドハウスで9,438円。

KENT ARMSTRONG WPU900 Convertible P-90 Pickup In Humbucker Case
サウンドハウスで7,238円。

音を聴いてみた所、KENT ARMSTRONG WPU900 Convertible P-90がいい感じです。

早速注文、交換しようとした所、サイズが合わない・・・・



?よーく見たら、ギター本体のピックガードが丁寧にカバー無しピックアップの角のアールに合わせて加工してあり、金属ふた付きピックアップが入らないじゃないですか・・・・
ガーン・・・・
バッカスさん加工丁寧です(;´д`)。ピックアップのベース金属が見えないように細かい加工がされてるんですよ。メリケンじゃあこんなのあり得ないな笑

ヤスリで削って加工しました。キレイにやらないとダサいギターになっちゃうので、丁寧に丁寧に二時間かけて。。。。

TONEのポットはGOTOHに変更。これもディスコンだから今後手に入らないよー。

完成。音出してみるとフロント出力スゲー笑、即低くして調整。
しかし説明書通り接続したらどうも逆相の音が出ている。しかも弦に触れた時にノイズが多い。
取り外してプラスマイナス入れ替えてみたらノイズも出なくなり、OKでした。
※この際、アース線も逆の色のケーブルに接続替えます。

サウンドハウスのレビューに、ノイズが多いと書いてる人が数人居たのは、ロットにより±逆に半田接続しちゃったのが出回ってるのかと思います。逆相接続の場合音がかなりこもります。






これはこれはこれはこれは!!!!!めっちゃいい音になっとるぞ。
本家とは違う、335をスッキリさせたような、ブレンドがめちゃ気持ちいい。

一軍入り決定(笑)
Bill Lawrence 奥居香モデルBKIR-60G 更に/変更スペック一覧
2020.03.15
そもそも100kのボリュームを使って普通に鳴るフロントのBill Lawrence T1
が怪しい。音は出てるけど周波数の中抜けが酷く出力が小さすぎる。
検索してみたら、断線と確定。

テスタで調べたらあらあらあら・・・



1MΩから段々上がっていって途中から下がったり、これでよく音出てたな。

Bill Lawrenceのピックアップが断線しやすいのは知っていたのですが、配線やってるだけで断線するとは思わなかった。トーンを絞ると音がちっちゃくなっちゃうんですよね。
音出てれば断線じゃないと思っていたのが間違いの元で、コイル内部のほうでの断線らしい。
(実はこのトーン絞って音が小さくなるトラブルに二週間ほど悩まされ、配線が間違っていると思い沢山調べて配線に強くなってしまった不幸中の幸笑)

Bill Lawrence T1 T2で固めたかったのですがこれはもう辞めて、
gotoh-pickups TL-Classic/Neck に変更。



ボリュームは帝国通信工業の特注品、ボリュームフルテン時に抵抗を切り離す、CTSのno-loadと同じタイプに。(これは探しても売ってません100個単位の特注です)





※2020年7月、ビルキャスターと命名する。

このギターの仕様メモ /元の仕様
ボディ セン
ネック メイプル ローズウッド
ペグ (無交換)
ピックアップ 
  交換前 Bill Lawrence T1/不明コイルタップ付きハム
  交換後 GOTOH PICKUPS 
  TL-Classic Nec
   DC.R / 6.75 KΩ Magnet / Alnico #5 Rod
  TL-Classicα Bridge
  DC.R / 7.77 KΩ Magnet / Alnico #5 Rod

※2020年7月12日
 ピックアップをFender Custom Shop ’51 Nocaster Tele Pickups Setに交換

ボリューム/TONE 
   交換前 国産1MΩボリューム&トーン
   交換後
   帝国通信工業 250kΩ、GOTOH ミニサイズ16mm 250kΩ
セレクター 
   交換前 国産DM3WAY
   交換後 MONTREUX OAK 3way switch
ブリッジ 
   交換前 不明ゴールド
   交換後 GOTOH TI-TC-2 チタン (ESP高低差ビスに交換)
配線   Western Electric 20AWG 1955年
アウト配線 BELDEN 8460 18GA 
コンデンサ 不明→パナソニック0.1μF→kck223 0.02に変更
Bill Lawrence 奥居香モデルBKIR-60G
2020.03.14
このギターは既に改造済なのですが、
http://www.southenst.com/cgi-bin/blog/html/cat/7-4.html
フロントのBill Lawrence T1ピックアップの出力がワイドレンジなのですが非常に小さいため、リアのGOTOH PICKUPS TL classic αに負けてしまいます。ノーマルの TL classicにしておけば良かった・・・(※後日Bill Lawrence T1ピックアップの断線が判明しましたので以下フィルターかけて読んでください笑)

で、このフロントの音を更にワイドレンジに狙うため、ボリュームポットを
250KΩ以下の物を付けてみたい。しかしギターパーツショップではアクティブ用の25KΩしかありません。理想的には150KΩ位にしたいのですが中々無いですねえ。

しかしありました。なんとスイッチ付き100KΩボリュームです。昔ソノシートプレイヤーとかに使ってたボリュームと電源が連動するタイプ。
トルクが凄まじく硬いのですが、ここは妥協して付けてみます。
ついでにコンデンサもパナソニックの0.1μFに。



フロントは物凄く良い音になりましたが、リアがなんとハムバッカーの音に
しか聞こえない笑いやいやこれはどうしたものか、100KΩで低音が伸びたためマスキングされているのでしょうねえ。

ま、これをとりあえず生かすため、リアピックアップを一番低くセッティングしてフロントとのバランスとります。



かなり変態的なジャキジャキテレキャスターになりました。
HISTORY ZLS90-CFSレスポールモデルコンデンサ変更
2020.03.14
http://oka-ats.blogspot.com/2017/06/oka01-imfyeqwkpajjhwrc.html?l=%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%82%E3%81%A4%E6%97%A5%E8%A8%98

先々月辺りにこちらのサイトを発見しましてとても勉強になります。

秋葉原に行ったのでHISTORY ZLS90-CFSレスポールモデルの
倍音ピークを下にずらす目的で、コンデンサを台湾FARAD製0.1μFに(最近マイブーム)変更しました。65円安いねー。






なんとなく下に行った気がする笑
レスポールの謎 2
2020.03.11
https://soundmagician.net/guitar/archives/2012/09/polepeace.php
先日見つけたピックアップのポールピースの高さを調整するサイト。
とても素晴らしい情報で、ワタシのHISTORY ZLS90-CFSレスポールモデルも調整しました。




ところが、5弦の音のビビりがどうしても気になる。買った時に弦が新品だったのでそのまま調整していたのですが、どうやらこの安物弦が原因のようでどうにも調整が効かない。

まず弦をいつものダダリオ製に交換してみた所・・・全部セッティングやり直さなアカンわこれ笑
新品だからと、こういう所ケチるとろくなことありません買ったらすぐ弦交換!!笑

ポールピースは元々ある程度調整されているようなので、全体のバランスを見極め、6弦フロントポールピースの高さを下げて抜けが良くなるようにセッティング。

・・・が、
ここに来て迷いが出てきました。
そもそもこのレスポールは泣きのビンテージサウンド得意じゃないような
気がしてきた。ピックアップはハイゲインだし、どちらかと言うと、ザックワイルドとか、ジョンサイクスみたいなガッツリ歪ませたほうが得意な気がする。

我が家には泣きのビンテージサウンドを得意とする、MOON AT-TERRY君が居るんですよね。



最近の復刻版ではなく、80年代のオリジナル、しかもオーダーメイドの珍しいギターです。実は復刻版が出るまでレゲエマスターの高級品だと勘違いして22年間所持してましたが、そろそろ製造30年のジャパンビンテージ。

ナットはもちろん、MOONの乳井さんがバケツに入れて大量に持って帰ってきた例のブラスナットです笑メイプルトップ、マホガニーバック、エボニー指板、クロコダイル
ロックチューナー、バルトリーニピックアップのパッシブ。改造箇所は15年前にGOTOH チタンブリッジに交換、昨年グレッチ兄さんが間違って買ったオイルコンデンサを買い取って交換。



80年代後半、ギターはフレットが金属なのにナットがプラスチックや牛骨なので、捺弦時と開放時で音が違うという苦情から生まれたブラスナット。確か当時ジョンサイクスもレスポールカスタムをブラスナットに変えてたと思います。

アーチトップでロングスケールなので、ストラト弾きのしのちゃんにはこれがあればレスポールが要らない・・・要らなかったのです。

でも、いい年のおっさんになると昔の夢見てレスポール欲しくなっちゃったんだよねー笑本当はカスタムショップ買おうかと思ったんですけど金無いから買えなかったんだよねー。

前置きが長くなりましたが、HISTORY ZLS90-CFSの配線穴の径のことがあり、MOON AT-TERRYのカバー外して比べてみました。



・・・穴細っそ~~~~~wwww
流石日本人名人職人、仕事が細かい丁寧。
この細い穴をケーブル通すなんて大陸人は絶対やらないぞ。

ちなみにHISTORY ZLS90-CFSの穴。



結構大きめですがまだ小さい。

ネットでギブソンレスポールの配線穴画像検索したら、やっぱりデカい!!!!
しかも、製造年代により大小結構違いがあるっぽい。

59年レスポールの音の謎は、配線穴径の共振周波数にあるのではないか疑惑が一段と
深まる・・・笑

- CafeNote -