Bill Lawrence BT1E-90B trigger2 ネックポケットの修正
2020.12.21
まずはネックポケットの隙間を埋めました。



アッシュ材の薄板なんて探しても見つからないので、コーナンで檜の薄板2mmを購入して、ひたすら紙ヤスリで削って、ネックエンドのアールに合わせてぴったりと合うように加工。ジョイントネジ無くてもがっちりハマるように。数年後、木と接着剤が痩せて来ますので、ここはがっちりやっといたほうが良いと思います。一時間位かかりました笑

音を出してみると、低音が明らかに出るようになりました。
低音が出るようになった分、高音域の抜けが悪くなります。

コントロール回路を見て見ると、ボリューム、トーンともに500kΩの部品が使われております。
これは当時の国産オリジナル品と思われます(長年見慣れた部品なんで)
セレクターも接触が悪く、修正が効かないようなので、両方CTSミリサイズ250kΩボリュームに変更、セレクターはCRL製に交換します。



・・・と、セレクターのネジ穴がミリのため、インチのネジが入りません。

ここは電動ドリルで穴を広げてインチが入るように加工。



ピックアップは、フロントが最近のFender japan Vintage Styleピックアップが入っていました。



リアは詳細不明のフェライト磁石の安価な物と思われます。
二つのバランスは中々良く取れていますが、音質が気に入らないので、まずは手持ちの

GOTOH PICKUPS 
 TL-Classic Nec
   DC.R / 6.75 KΩ Magnet / Alnico #5 Rod
 TL-Classicα Bridge
   DC.R / 7.77 KΩ Magnet / Alnico #5 Rod
  
に交換してみました。

おお~~これはこれで中々良い音出てます。
ついでなのでアース線とセレクター内の配線をwestern ヴィンテージワイヤーで接続(余り物利用)
Bill Lawrence BT1E-90B trigger2
2020.12.21
すっかり漏れてしまったのですが、10月にビルローレンスのBT1E-90Bを入手しました。





製造年は不明ですが、概ね1988~1992年位の間と思われます。
定価9万円、なんとエボニー指板、アッシュ2ピース、現在メイドインジャパンでこのレベルのギターを作ったら最低20万円からです。アメリカ製なら25万円以上でしょうねえ。残念ながらピックアップは交換されています。
ネジ穴がぴったりあってない所から、ピックガードも交換されているかも。
仕入れ価格は45000円。



ビルローレンスのギターというのは中々に複雑な事情がありまして、元々はアメリカのピックアップ製造会社でディマジオやバルトリーニの師匠であるビルローレンスさんが立ち上げたのですが、日本のモリダイラ、アコースティックギターで有名な(MORRIS)と契約して80年頃に日本でライセンス生産を始めたのですが、そもそも米国本社のビルローレンス製ギターという物がありません(ピックアップ専門会社なので)。本物がなんと日本製のライセンス生産品しか無いという、極めて稀な商品なのです。
また、このライセンス問題から、ジャパンビンテージの本が出版できないため、放置されているのだと思われます。

しかし、アコースティックギターで高度な技術を持つモリダイラが自社工場で製造したため、その工作精度は非常に高く、定価5万円~6万円程度のギターでも、現在の工房系ハイエンドギターに匹敵するギターが多数存在します。
しかしながら、電装部品のコンデンサ、ボリュームポットの数値選択はかなり疑問のある物が多数、何故か高いモデルはいまいち工作精度が低いのが疑問です。まあ、これは情報の少ない80年代にアコギメーカーが作った物なのでね・・・・

今回入手したビルローレンス製ギターは3本目になるのですが、一般的な材木を利用したモデルでは一番高い(定価9万円)物です。
使用している材木はとても良いのに、何故か、ボディとネックの接続部分に大きな隙間があります。

ビル三兄弟。ビルズブラザーズになってしまう笑



左から、定価6万円、6万5000円、9万円・・・・左二つは高精度。

ここから先はワタシの個人的な推測なのですが、恐らく、ハイエンドモデルのアッシュ材のギターは加工済のボディをアメリカから輸入していたのではないかと。
自社で調達した国内産の材木、センで作ったボディは、ネックときちっと合う精度で加工していたと思われます。じゃあ真ん中のアルダーは!?・・・解りませんが、当時のアルダーは安いから材木で輸入してたのかも。フェルナンデスも当時5万円のギターに使ってましたしね。

通常、これだけの隙間があれば大体ネックとボディはセンターズレを起こしている物ですが、さすがはモリダイラ、ぴったりセンター合ってます。
但し、夏場湿度が高く、冬は超乾燥な日本において、この隙間を放置すると弦のテンションからズレが発生する恐れもあり、アートテック杉浦先生から教えて頂いた、ネックポケット修正をやってみました。

続く



PROTOOLS用D-sub25マルチケーブル自作
2020.12.12
前回、クラシックプロのケーブルを改造したのですが、
http://www.southenst.com/cgi-bin/blog/html/day/20201121-1.html
http://www.southenst.com/cgi-bin/blog/html/day/20201122-1.html

今回は全てパーツ集めて自作してみました。
D-sub25端子は同じくマルツ電子で仕入れ、ケーブルはcanare L-2B2AT、プラグはCLASSIC PRO P14GS です。



今回は、老眼鏡を用意しました笑。片目が老眼進行でピントが合わないため、100円で買った老眼鏡の片方のレンズのみ外してあります。
これを使って作業してみた所・・・・物凄い速さで完成する笑
正直、クラシックプロのマルチケーブルは限界超えてる格安ケーブル使っているため、半田やってる間に被覆があっという間に溶けてしまいます。溶けちゃったので熱収縮チューブの細いの切ってはめたり、線が細く断線したりで物凄く手間かかります。

canare L-2B2AT、さすがです加工が容易。千石電商で1m100円で買ってきたのですが、これは信頼できます。※サウンドハウスで44円だったのはさすがにショックでしたが成田と秋葉の地価の差ということで笑
このケーブル、コンパクトエフェクターの接続用に良いんじゃないですかねえ。1m44円と破格ですが、とても良い作りです。
物凄く意外だったのが、CLASSIC PRO P14GSプラグ。これ半田の乗りがとても良く、相当手抜きしても綺麗にできあがります。

完成。



ケーブルの番号付けれるように&端子がぐらつかないように厚みを持たせるため、白色の熱収縮チューブ挟んでます。D-subのほうは太めの熱収縮チューブでケーブルをまとめて、端子接続部に負荷がかからないように。
全部半田付けた後に導通テストしてチャンネル書く、という製作法とったので改造のほぼ1/3の時間でできてしまいました。

製造コスト canare L-2B2AT 18m 1800円
D-sub25 端子+カバー 1000円位
CLASSIC PRO P14GS 標準ステレオ 8個 1760円

計4560円。上出来ではないか。

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